群知能ロボットシステム,人工知能,産業応用,自動化,最適化,生産システムなど

分散知能システム工学研究室のホームページ

平成28年度研究室配属学生向け(期間限定掲載)

平成27年度卒業研究発表会における当研究室の学部4年生による発表の様子です.何人かの学生さんには声をかけさせてもらったのですが,多くの3年生が聞きに来てくれました.

満員御礼申し上げます.

以下に,研究室説明パンフレット(平成27年3月下旬機械棟1階に掲示予定)では書ききれない内容を記載します.具体的な研究内容に関しては配属日当日に説明しますが,興味のある人は事前に研究室(4階7-407)まで話を聞きに来てください.お気軽に.

このページの下の方では,学生さんから寄せられた質問に対する星野の意見を書いています.興味があれば読んでおいてください.また,当研究室のホームページや,研究室紹介もご覧になってください.


分散知能システム工学研究室について

2012年9月に発足

平成27年度,研究室の第1期生が大学院の前期博士課程を修了しました.皆さんで4期生となります.これまでの学生は全員進学したため,新体制では,大学院2年生1年生プラス学部4年生の構成となります.決して小規模とは言えなくなってしまいましたが,できる限りの手厚い指導を心がけています.常に少数精鋭の研究室運営を目指しています.
部屋のスペースは十分にあるので,4年生でもマイデスクマイPCでの研究が可能です.発足してまだ4年の研究室ですが,研究機材(ロボットやセンサ,計算機やソフト)はだいぶ充実してきました.研究を遂行する上で支障をきたす心配はありません.

取り組んでいる研究テーマ

人間ロボットシステム(環境)における「3つの知能」をキーワードに,人間に役立つロボットシステムの実現を研究のメインテーマとしています.人間の役に立つということは,人間の思い通りにロボットが動くということです.そのためには,ロボットにも人の気持ちをおもんばかれる知能が必要となります.また,人間は自身が存在するシステム(環境)の影響を受けます.ロボットも同様です.これが人間,ロボット,システム(環境)の相互作用となります.我々は,3つの知能の相互作用メカニズムを構成論的に解明し,それを工学的に応用する研究に取り組んでいます.

研究テーマの設定について

全員がオリジナリティーのあるオンリー1あるいはナンバー1な研究をしてもらいたいと考えております.そのためのメニューは提示します.そこから何を選びどう取り組むかは,基本,学生さん次第です.当研究室では,「このテーマをやらせる」ということはしません,絶対に.大切なことは,問題に対してその解決策を自ら主体的に考えらることです.だからといって,放ったらかしというわけではありません.一緒に考え込みましょう.そして,それを具現化する力を身に付けましょう.

ロボティクス研究

ロボットと言うと,人型のヒューマノイドロボットが有名ですが,我々は所謂車輪型の移動ロボットを主なターゲットに研究を進めています.ところで,グーグルカーはある種の移動ロボットです.つまり,ロボットはすでに自律的に移動できる段階にあると言っても過言ではありません.我々は,その自律的に動くロボットに対して,何らか目的を達成させることで,ロボットによる付加価値の創出を狙っています.例えば,近年では様々なサービスロボットの可能性が挙げられています.ロボットがサービスを提供するための知能モデル,それは2~3年でどうにかなるものではないかも知れません.しかし,2~30年後ならどうでしょう?数十年後,自分が学生時代に開発した技術が世の中で使われている,そんな知能(人工知能)の研究に取り組んでいます.個別具体的な内容に関しては研究紹介をご覧ください.

どのような学生を求めているのか

才能よりも大切なもの

我々は,世界中で自分たちにしかできない研究自分たちにしか着想し得ない研究を常に目指しています.スポーツの世界では,才能のある選手が努力をすることで,より素晴らしいプレーをすることができるようになります.研究も同じです.まだ誰も開拓したことのない研究分野に対して,やる気熱意探求心,そして,チャレンジ精神フロンティア精神を持った学生さんに来ていただきたいと考えています.

自分は本当に大丈夫だろうか?

当研究室では,人・ロボット・システムの知能化に向け,多様な数理モデルの応用やモデルの構築を行っています.一見難解で,確かに難解です.ですが,宇大生であれば問題ありません.現に皆さんの先輩は,研究課題を自力で達成してきました.心配はしないでください.為せば成るものです.掲げる目標は,おもいっきり高いところに設定しようじゃありませんか.

研究に向いている資質とは

研究に既定の答えはありません.体系的な学問のお勉強と,答えがないかもしれない研究では,取り組み方が全く違うのです.研究では,基礎的な学力に加え,想像力具現力がモノを言います.ただし,コツコツと努力できることが最も重要であることは忘れないでください.日進月歩なのもまた研究なのです.当然,これらは技術者として備わっているべき能力に密接にリンクしていることを申し添えておきます.

最低3ヵ年計画での研究遂行

研究テーマの設定についてでも書いたように,全員に本当の意味でのロボット研究に取り組んでもらいます.一見かっこ良い言葉ですが,実行するのは困難を極めます.問題の本質を見抜き,その解決策を考え,さらに実験によりそれを証明することは,我々でも数年を要します.4年生で配属され,研究のための基礎知識・技術を身に付け,さあ研究だ!と思ったときにはもう年末(卒論を執筆する時期)です.研究が一番おもしろくなるのはそこから,つまり,4年生での経験を踏まえ研究をさらに発展させるところなのです.これが最低3ヵ年計画で研究を遂行すると言っている所以です.当然,3年間で身に付いた知識や技術は,就職活動を有利に進める武器になります.

学生さんから寄せられた質問

星野研の特徴ってなんですか?

研究をする上では,とても自由な雰囲気があります.ただし,何もしなくても卒業できるというのとは全く違います.多種多様な研究テーマに対し,自ら課題を見つけ,自由な発想・独自のアプローチで取り組んでもらうことを推奨しています.もちろん,最初からそれは難しいということであれば,メニューは提示しますし,研究の進め方からまとめ方,論文の書き方,見栄えのある発表の仕方等々の指導は徹底的にします.研究室のゼミでは,全員で一人の発表に対して徹底的な議論を行います.長い時は一人に1~2時間を要することもあります.星野は皆さんを学生としてではなく,一人の若い研究者・技術者として見ています.

コアタイムはありますか?

ないですね.大学以外にも個々人の生活リズムや用事があるでしょうから,自分のペースで研究に取組んでもらいます.ただし,研究の進捗状況はゼミ,あるいはミーティングの場でしっかりと報告してもらいます.

英語は必要ですか?

できないよりはできたほうがいいのですが,英語を勉強するがあまり,研究に必要な知識が乏しくなってしまっては本末転倒です.私自身,修士課程以降,博士課程のときに必至に英語を勉強し,それで十分だったと考えています.皆さんの場合,社会に出て海外へ出向となった際,必至に勉強すればよろしいのではないでしょうか.もちろん,世界へ研究成果を発信する際に英語が必要となります.その時は星野が徹底的に協力します.

自分は就職を考えていますが配属希望は可能ですか?

不可能ではありません.しかし,かなり厳しいとお考えください.優れた研究を遂行するためには,当然それ相応の時間を要します.問題設定,モデル化,実装,実験,論文執筆等々と,やるべきことは山ほどあります.ですから3ヵ年計画なのです.

先生は何を基準に研究室を選びましたか?

研究テーマや内容もさることながら,私の場合は授業やその先生のなんとなくの印象や雰囲気で直感的に決めてしまいました.そして,それが私には合っていたような気がします.トコトンに研究をがんばれるかどうかは,学生さんと指導教員の信頼関係にかかっています.あなたがその先生に全幅の信頼を寄せられるか,そしてその先生はそれに一生懸命応えてくれる人なのか,その辺を見極めてみるのもいいのではないでしょうか.

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